都会的自然派!
スタイリッシュでアーティスティックな都市、バルセロナから最も近いワイン産地で生まれる、ナチュラルでテロワールを感じさせるピュアなワイン。
アルタ・アレーリャは、今まで存在しなかった<最高品質カヴァ>というカテゴリーを創造した、とても稀有な生産者と云えよう。
また、彼らのスティルワインも含めて、他にはない味わいの特殊性と魅力を兼ね備えた注目すべき生産者だ。
アルタ・アレーリャのぶどう畑はナショナルパーク(国立公園)の中!
アルタ・アレーリャは、バルセロナから20km程北上した海岸沿いという独特のロケーションに位置する。
ワイナリーのあるアレーリャ村は、日頃バルセロナで仕事をしているビジネスマンや富豪が週末をゆっくり過ごす為に来る避暑地でもある。
東京で云うとまるで逗子や葉山の様な場所である。
ぶどう畑越しに地中海を望める、実に気持ちの良い景色に恵まれた誰もが羨む風光明媚な場所だ。
また、バルセロナから最も近いD.O.にもかかわらず、アルタ・アレーリャのぶどう畑はナショナルパーク(国立公園)の中にある。
ここでは建物も自由に建てることは出来ない。
つまり、豊かな自然が保護された環境の中で、ぶどう栽培を行うことが出来るという訳だ。
この地のテロワールとヴィンテージの特徴を
そのまま反映するワインを追求
オーナーのホセ・マリアは、ヴェルモットで有名なマルチニ・ロッシのスパークリングワイン技術責任者を務めた後、醸造コンサルタントとして多くのワイナリーの指導に当たり、1991年妻と共にこのアルタ・アレーリャを設立した。
この地は灌木の茂った場所だったので、開墾からのスタートだった。
まず植えたのは、この地の伝統品種パンサ・ブランカ、通称チャレロだ。
当然初めから栽培はビオ。
そして10年後の2001年に、記念すべき初めてのヴィンテージをリリースした。
ホセ・マリアの栽培に関する哲学はこうだ。
昔ながらの農業。
つまり殺虫剤・除草剤・殺菌剤などは使用せず、この土地固有の野生生態系をそのまま生かし、生態系のバランスが自然と生まれるように導くこと。
醸造に関しては、この地のテロワールとヴィンテージの特徴をそのまま反映するワインを生み出すことだ。
その為にアルタ・アレーリャでは、更にそれを実現するための有機農法について徹底的に研究し、よりナチュラルで本物のワインを得られるよう常に追求している。
D.O.アレーリャという産地は地中海のすぐ傍にあると共に、スペインで最も小さいD.O.である。
300haの生産地域は僅か8軒の生産者により栽培されている。
火山性の土壌は、花崗岩が崩壊した砂質状で水捌けがとてもよく、酸度が高い。
そのお陰でワインには酸がしっかりと存在し、ミネラリーでフレッシュ感に富んだものとなる。
彼らのワインで象徴的なのが、カヴァのtopキュヴェである“ミルジン” だ。
樽で発酵させた後、瓶内2次発酵を何と60か月も行っている。
グラン・レセルヴァは規定では30か月瓶熟していれば名乗れる訳だが、
“ミルジン”はその倍も瓶熟をしているということになる。
味わいはとても複雑なものであるが、ポテンシャルも群を抜いている。
カタルーニャにある3つ星レストラン“サン・パウ”の東京店シェフ・ソムリエ
菊池氏は、“ミルジン”の素晴らしさに驚いて実験を行った。
“ミルジン”の試飲をしながら徐々に温度を上げていき、最も美味しく楽しめる温度を探っていったのだ。
その結果菊池氏が出した結論は、12度。
菊池氏は
カヴァでこの温度で美味しく楽しめるということは驚くべきことだ。
と述べていた。
3つ星レストランでも大人気の “ブルエル”
また、アルタ・アレーリャはスペインで初めてSO2(酸化防止剤)を一切加えないカヴァを生み出した生産者でもある。
現在の“ブルエル”であるが、初めて造ったのは2004年、今から10年以上も前のことである。
“ブルエル”は、実はメトッド・アンセストラル(古式伝来製法)にて造られている。
どういうことかと云うと、タンクで出来たワインを酵母と砂糖と一緒に瓶へ詰めて瓶内2次発酵させるのではなく、タンクで発酵中のワインがアルコール度10度になった時に瓶に詰め、瓶の中で発酵が終了するのである。
つまり、シャンパン方式では製法上どうしても培養酵母と糖分を添加しなくてはならないのだが、“ブルエル”は酵母も糖分も酸化防止剤も一切添加することなく、まさに収穫したぶどうのみで造られたカヴァだということだ!
飲んでみると実に素直な味わいだ。
人為的なものや化粧っ気が全く感じられない。
地中海を望むアレリャの風景が目に浮かぶような爽やかな味わいだ。
アレリャの風土と土着品種パンサ・ブランカをダイレクトに味わえる、そんな魅力のあるカヴァである。
この”ブルエル“、世界top50レストラン・ランキングでNo.1に輝いた、カタルーニャにある3つ星”カン・ロカ“でもお薦めワインとしてサービスされている。
カヴァというと、安くてまあまあ、高いシャンパンの替わり、というイメージが一般的である。
実際のところ市場に出回っているカヴァの大部分は、品質より低価格優先というのが実情だろう。
例えば、カヴァの瓶内熟成期間はワイン法で3段階に規定されている。
大部分が、瓶詰めからデゴルジュマンまでの期間が9か月の単に“カヴァ”という表記のものだ。
その上に、瓶熟15か月以上の“レセルヴァ”と、瓶熟30ヵ月以上の“グラン・レセルヴァ”が存在する。
アルタ・アレーリャでは最下位の単なる“カヴァ”は一切生産しておらず、高品質な“レセルヴァ”と“グラン・セレルヴァ”に特化したワイナリーである。
しかも、先に述べた通りシャンパン方式ではどうしても製法上培養酵母と糖分を添加しないと泡を得られないという宿命を抱えている。
アルタ・アレーリャではその問題を解決すべく研究を進めた結果、カヴァを次のように造っている。
市販された培養酵母を用いるのではなく、自社の畑に生息する何千という種類の酵母を採取・分析し、自社のテロワールらしさを表現するにふさわしい酵母を選抜し自社内で培養し、それをカヴァの生産に用いている。
そのようにして、テロワールを最大限表現するカヴァを生み出しているのだ。
ピュアで透明感があり、フレッシュで味わい深い。
実に飲む喜びを感じさせてくれる味わいがすべてのアルタ・アレーリャのワインには備わっている。
他にはない魅力が、ここにはある。