
生産者 マニュエル
マニュエルの畑のあるコート・ド・ルーションのコミューン、ラ・トゥール・ド・フランスは、内陸部のルーションの中では特別な場所だという。それは、既に知られた生産者が最も多くこのラ・トゥール・ド・フランスにいることからもおのずと理解できる。クロ・デュ・ルージュ・ゴルジュのシリル・ファル、ドメーヌ・ポッシーブルのルイック、リヴァトン、、、など、22軒の生産者がこの村にドメーヌを構えているからだ。ルーションの土壌はシストがベースとなっているが、ここラトウール・ド・フランスの畑にはキラキラと光るミカが多く含まれている。土壌のpHが8ととても高いことから、ワインにしっかりと酸が残ることが、このコミューンが高く評価される所以だ。
父はかなり高名な数学者で、のちにワイン生産者に転身することになるのだが、白血病で亡くなるまでの2010-15年の間、マニュエルは父と共にワイン造りをした。元数学者であっただけに、父のワイン造りはかなり緻密なものであった。当時の時代背景から当然ながら父のワイン造りは抽出もしっかりし、樽熟も24か月するなどクラシックなものであったが、テロワールを尊重し、テロワールをしっかり表現することを厳密に行っていた。
父の死後、一人でワイン造りをすることになった。1991年生まれのマニュエルは現在31歳。ルーションで自然な手法でワインを造る生産者としては、最も若い年齢だ。彼は持ち前の好奇心から、自分が目を付けた生産者から自分が疑問に思っていることをひとつ残らず聞き出した。今の流行は、収穫を早く行い、マセラシオン・カルボニックで軽く醸すことにより、軽く飲みやすいグルーグルータイプのワインが主流となっている。父からテロワールを生かす厳格なワイン造りを学んだマニュエルは、それに疑問を持っていた。そんなタイプのワインにテロワールが感じられるだろうか?
生産者ともよくそんな議論をした。Yoyoもその一人だ。彼は、自分のワインはテロワールをしっかりと感じさせつつも飲みやすいものでありたいと考え、しっかりとぶどうを完熟させるが抽出は短くした。ぶどうをしっかり熟させることにより、テロワールの特徴はぶどうに確実に内包され、ぶどうは熟しているので抽出は短時間で済む。従って、飲みやすいものとなるのだ。そうして、マニュエルのスタイルは確立された。
私はラヴニール設立以来10年以上に渡って、ラヴニールが扱うべきルーションをずっと探していたが、なかなか巡り合うことができなかった。昨今のルーションは軽やかで飲み易くはあるが、中身が感じられなかったからだ。しかし、マニュエルのワインを飲んだ時、すぐに直感した。これこそがラヴニールが扱うべきワインだ、と!
皆様に、ようやく自信をもってご紹介できるルーションが誕生しました。ぜひとも味わって頂きたい生産者です!
父はかなり高名な数学者で、のちにワイン生産者に転身することになるのだが、白血病で亡くなるまでの2010-15年の間、マニュエルは父と共にワイン造りをした。元数学者であっただけに、父のワイン造りはかなり緻密なものであった。当時の時代背景から当然ながら父のワイン造りは抽出もしっかりし、樽熟も24か月するなどクラシックなものであったが、テロワールを尊重し、テロワールをしっかり表現することを厳密に行っていた。
父の死後、一人でワイン造りをすることになった。1991年生まれのマニュエルは現在31歳。ルーションで自然な手法でワインを造る生産者としては、最も若い年齢だ。彼は持ち前の好奇心から、自分が目を付けた生産者から自分が疑問に思っていることをひとつ残らず聞き出した。今の流行は、収穫を早く行い、マセラシオン・カルボニックで軽く醸すことにより、軽く飲みやすいグルーグルータイプのワインが主流となっている。父からテロワールを生かす厳格なワイン造りを学んだマニュエルは、それに疑問を持っていた。そんなタイプのワインにテロワールが感じられるだろうか?
生産者ともよくそんな議論をした。Yoyoもその一人だ。彼は、自分のワインはテロワールをしっかりと感じさせつつも飲みやすいものでありたいと考え、しっかりとぶどうを完熟させるが抽出は短くした。ぶどうをしっかり熟させることにより、テロワールの特徴はぶどうに確実に内包され、ぶどうは熟しているので抽出は短時間で済む。従って、飲みやすいものとなるのだ。そうして、マニュエルのスタイルは確立された。
私はラヴニール設立以来10年以上に渡って、ラヴニールが扱うべきルーションをずっと探していたが、なかなか巡り合うことができなかった。昨今のルーションは軽やかで飲み易くはあるが、中身が感じられなかったからだ。しかし、マニュエルのワインを飲んだ時、すぐに直感した。これこそがラヴニールが扱うべきワインだ、と!
皆様に、ようやく自信をもってご紹介できるルーションが誕生しました。ぜひとも味わって頂きたい生産者です!

Inesita Rouge
LF4405-22 赤
イネシータ・ルージュ
イネシータ・ルージュ

ぶどう品種:カリニャン25%、グルナッシュ25%、シラー25%、シャルドネ&ミュスカ・ダレクサンドリー25%
10か月タンク熟成したワインをブレンド。あずき掛かったルビーの色調で、縁は透明感あり。熟したイチジクの風味で酸を感じ、軽やかで上品、繊細で華やかな香り。口当たり軽やかで仄かなタンニンを感じ、余韻にミュスカの香りがたなびく。
イネシータとは、マニュエルの可愛い彼女イネスの事。ダンサーでもあるイネスをラベルに表現。
10か月タンク熟成したワインをブレンド。あずき掛かったルビーの色調で、縁は透明感あり。熟したイチジクの風味で酸を感じ、軽やかで上品、繊細で華やかな香り。口当たり軽やかで仄かなタンニンを感じ、余韻にミュスカの香りがたなびく。
イネシータとは、マニュエルの可愛い彼女イネスの事。ダンサーでもあるイネスをラベルに表現。

l'Ausseil
LF4407-22 赤
オーセイユ
オーセイユ

ぶどう品種:グルナッシュ100%
完熟の一歩手前で収穫し、5日間の醸しのあと空気圧式プレス機にて圧搾。その後8か月バリックにて熟成。ガーネット掛かったルビーの色調。熟した赤果実に甘草の混じった香り、香ばしいキャラメルやラムレーズン、コニャックやバニラなど多様な香りが重層的に感じられる。滑らかな口当たりで、枯葉のニュアンスの混じった赤果実風味が口中に広がる。
完熟の一歩手前で収穫し、5日間の醸しのあと空気圧式プレス機にて圧搾。その後8か月バリックにて熟成。ガーネット掛かったルビーの色調。熟した赤果実に甘草の混じった香り、香ばしいキャラメルやラムレーズン、コニャックやバニラなど多様な香りが重層的に感じられる。滑らかな口当たりで、枯葉のニュアンスの混じった赤果実風味が口中に広がる。

Assemblage VV
LF4403-15 赤
アッサンブラージュ
アッサンブラージュ

ぶどう品種:カリニャン30%、グルナッシュ40%、シラー30%
やや過熟状態で収穫、20日間醸し、24か月樽熟。グルナッシュの果実味、カリニャンの力強さ、シラーのフレッシュ感の最もよいバランスを取る様醸造した。亜硫酸無添加。この品種構成は、伝統的な最も優れた比率。それぞれの品種が最高のクオリティを発揮できるように完熟し、テロワールの特徴を最大限表現するよう努めた。明るい色調で熟成感を感じるルビー色。プラムやバニラなど様々な風味が混然一体となった気品あるブーケ。滑らかでシルキーな口当たりで、複雑な風味が見事に調和し、長い余韻を奏でる。
やや過熟状態で収穫、20日間醸し、24か月樽熟。グルナッシュの果実味、カリニャンの力強さ、シラーのフレッシュ感の最もよいバランスを取る様醸造した。亜硫酸無添加。この品種構成は、伝統的な最も優れた比率。それぞれの品種が最高のクオリティを発揮できるように完熟し、テロワールの特徴を最大限表現するよう努めた。明るい色調で熟成感を感じるルビー色。プラムやバニラなど様々な風味が混然一体となった気品あるブーケ。滑らかでシルキーな口当たりで、複雑な風味が見事に調和し、長い余韻を奏でる。