一人でも多くの方々にワインに親しんで頂くために、ラヴニールの商品開発が始まりました。出来るだけ自然で美味しいワイン、というのが前提条件です。
「美味しい!もっと飲みたい!」と感じてもらえなければ次はないからです。
今まで付き合いのある生産者らとのコネクションをフルに生かし、情報収集を始めました。そして、生産地へ何度も訪問を繰り返しました。 ある意味、「高品質」と「低価格」とは、相反する課題です。高品質なワインを造ろうと思えば、出来るだけ自然な栽培が必要で多くの人件費が掛かります。収量を落としてぶどうを完熟させ、味わいを凝縮させれば収量が減ります。当たり前ですが、高品質なワインを造ろうとすれば、どうしてもコストは高くなります。 そのような課題を乗り越えつつ、幾つかの生産者とはラヴニールのコンセプトに合った商品開発を共同で行うことが出来ました。生産者へラヴニールの目指していることを伝え、一緒になって共に目指している商品をつくり上げました。
そんなとき、たまたま出会ったスペインの生産者のワインを飲んで驚きました。 この価格でこれだけ優れた品質のワインが出来るのか!と、目から鱗の落ちる様な衝撃でした。早速、フランスだけではなくスペインの生産者にも目を向け、スペインワインの調査を始めました。 今回、スペインワインを導入したのはそうした理由からです。
今またスペインはたいへんな変革期を迎えております。スペインは世界で最もぶどう栽培面積が広く、生産量も世界第3位のワイン大国です。 それにも関わらず永きに渡り、古くさい凡庸なワインばかりが生産され続けておりました。 それが近年、伝統品種を見直し、エレガントでモダンなスタイルのワインをつくる生産者が徐々に現れてきました。 スペインは今、ルネサンスの時代、とも云えるかもしれません。徐々に自然派の生産者も出てくることでしょう。スペインとは今後もさらに期待を持って取り組んでいきたい、と考えております。
ワインは芸術?
ワイン、と一口に言っても、価格はもちろんのこと様々なスタイルのワインが世の中に存在します。
これらのものがすべて良くないと言うつもりはございませんが、ある一定量を超えれば自然環境にも人体にも好ましくありません。 当然ワインの味わいにも影響します。
ラヴニールで扱う商品は、これら化学物質の使用を出来るだけ抑え、ぶどうと土壌の本来持っている自然な味わいと個性を最大限生かした、まさに、生き生きしたワインです。 ラヴニールではそのような分野のワインをご紹介していきますが、それでもやはりワインは多様なものです。お客様がどんな時に飲むか、どんなタイプのワインを飲みたいか、飲用機会やワインのタイプに合わせお求め易くするため、ラヴニールで扱うワインを次のように分類してみました。
飲んで楽しくなるワイン。
複雑さはないが、飲むと喜びを感じさせてくれる素直に美味しいタイプ。
価格的にも手頃で、日常的に気軽に楽しめるワイン。ピュアな果実味豊かで、生き生きとした酸が元気を与えてくれる。食欲も増進、料理の味を引き立てます。親しい友達とともに楽しい時間を過ごすのに最適。初対面の人とも一緒に飲めばきっと仲良くなっちゃうこと請け合い!
或は、日常の食卓で気軽にワインを飲みたいとき、こんなワインがあると食事がより美味しくなってしまいます。
まさに、“コンヴィヴィアリテ”、和気あいあいと楽しい時をつくりだしてくれるワインです。
気軽に食事に合わせたいときに選んで頂きたいカテゴリーです。
傑出した品質のワイン。
飲んで、これは・・と思わせる秀でた味わいのワイン。
時に、陶然とさせる豊かな香り、凝縮した果実味、深みと複雑さある味わい… 或は、軽やかなのに何とも言えない深い味わいがある。
このような高品質ワインを生み出すには、生産者の強い意志が必要です。
偶然には出来ません。ぶどう栽培・ワイン醸造などワイン造りの全ての段階において、生産者は高品質ワインを生み出すための作業をしなければ実現出来ません。
特に雨の多い難しい年ほど、いい生産者は優れたワインを造り出すものです。
特別なひととき、ワインをじっくり味わいたいときに選んで頂きたいカテゴリーです。
まさに「芸術」と呼ぶにふさわしいワイン。
皆さん、ご経験ありますでしょうか? 飲んだ瞬間、胸を打たれた。
心に波が押し寄せるのを感じた。
キラキラときらめく香りに陶然とし、
次々と押し寄せる様々な未体験の味わいに感動!
ワインを飲んでこんなことをおっしゃった人がいました。
このワインを飲んだら目の前にぶどう畑の景色が浮かんできて、なぜか涙が止まらなくなってしまいました…
飲んで感動するワインが存在します。まさにワインは芸術、一度こういった経験をしてしまうと、もうワインから離れられなくなってしまいます。絵画を見て感動する、音楽を聴いて感動する。ワインも全く同じです。
もしかしたら個性が強いので、好き嫌いが出るかもしれません。
しかし、その味わいが今の貴方にマッチすれば、きっと深い感動を与えてくれるはずです!
ワインの真髄を味わいたいときに選んで頂きたいカテゴリーです。
この分類はあくまでもご参考です。「FRIENDLY」のワインを飲んで感動することもあるし、「ART」のワインを飲んでウキウキ楽しくなっちゃうこともあるでしょう。
なんだかんだ言っても、ワインは嗜好品です。自由に楽しく召し上がって下さい。Bon appétit !