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ラヴニールの使命

【アンダルシア訪問】

8月、スペインに出張してきました。一番の目的は、アンダルシア、シェリーの産地で大きな変化が起こりつつある事を知り、それを探求してくる事でした。シェリー、つまりへレスについて私たちが知っていることと云えば、恐らく酸膜酵母を張らせて熟成させること、ソレーラシステムを用いて複数ヴィンテージがブレンドされること、アルコールを添加する酒精強化ワインであること、フィノ/アモンティヤード/オロロソetc.などに分類されること位でしょう。また、シェリーは歴史的にイギリス大英帝国の海洋進出と共に消費が拡大してきた側面があり、シェリーの販売は大部分が輸出で成り立ってきました。ところが、その背景には私たちが殆ど知らされてなかった重大な歴史があったのです!その歴史を紐解くのが、今回のアンダルシア訪問です。

実は私はかねてより、シェリーの産地にも自然派ワインが表れるのではないかと密かな期待を寄せつつ調査を進めて参りました。ご存知の通りシェリーの分野で私たちが知っている商品といえば、ゴンザレスビアスのブランド“ティオペペ”やサンデマン(現在は撤退してポートワインなどに専念している)など、巨大ボデガによる商品ばかりで。それら巨大ボデガが(語弊を恐れず言ってしまえば)工業的に大量生産したシェリーしか事実上存在していませんでした。というのも、シェリーの生産は、各地域の栽培家が収穫したブドウを地域の農協がキロ幾らで買い取りワインにし、その原酒を巨大ボデガが買い上げシェリーに仕立て上げるという産業構造になっていたからです。この構造は今でも変わりません。このような産業構造から作られるワインが”工業的“なものであることは、どうしても避けようがないものなのでしょう。

私の関心は、実はジュラにありました。フランスのジュラは、フランスで最も小規模なワイン産地と云えるでしょう。昔からの自然がそのまま残っていて、訪れてみると分かりますが牧草地が広がる牧歌的な風景で、日本でいうと北海道のような趣があります。そのような大自然の中で今でもワインが造られており、約20%がビオで栽培されていると云われる所以です。そのジュラの伝統的醸造法が象徴的なヴァン・ジョーヌで、熟成中のワインの表面に産膜酵母を張らせて醸造するというものです。そう!シェリーと同じ方法で造られているのです!少々突飛かもしれませんが、同じ醸造法で造られているので「きっとシェリーの産地にも自然派が表れるはずだ!」と推測し、密かに調査を進めていたのでした。

調べているうちに、ある生産者にたどり着きました。シェリーの一種でマンサニージャの産地サンルーカル・デ・バラメダにある「アレッハンドロ・ムチャーダ」という生産者でした。もしかしたらこの生産者は、自然な手法でワインを造っているのではないか、と直感しました。早速連絡を取ったところ、今年の初めフランスに来るということが分かったので、会うことにしました。そこで彼のワインを試飲したところ、ピュアで自然な造りで、素晴らしい味わいでした。これは放って置く訳には行けません!その足で即サンルーカルへと飛びました!

そしてこの8月、改めてヘレスへと向かいました。アレッハンドロは10人ほどの仲間とグループをつくって勉強会を行っており、仲間の生産者を紹介してくれました。お陰で素晴らしい出会いがあり、そのうちのTOP生産者達とは取引をすることに致しました。これは追々、ご紹介させて頂きたいと考えております。

【好まれるワインづくりの変遷】

早いもので、私がワインを仕事にしてからもうすぐ30年になろうとしています。たった30年の間にも、ワインの世界には大きな変化がありました。

1982年はボルドーでは世紀のヴィンテージと云われております。天候に恵まれ、濃くて複雑味ある最高のワインが産出されました。あの著名なフライングワインメーカー、ミッシェル・ロランによると、1982年ヴィンテージが醸造学の発展に決定的な役割を果たしたと言っております。それはどういうことかというと、ボルドー・グランクリュシャトーのオーナー達がこぞって、「今年もああいうワインを造ってくれ!」と言い出したというのである。

ミッシェル・ロランの他にもヴュー・シャトー・セルタンのオーナー醸造家ティアンポンやラ・モンドットを手掛けたドゥルノンクールなど、人気の醸造コンサルタント達の活躍の舞台が用意され、その名前が販売のセールストークにも頻出するようになりました。当然ながら彼らは醸造学を駆使し「受ける」ワイン作りに邁進しました。還元香は欠陥とみなされ、世界中で同じようなワインが作り出されるようになったモンダリゼーションをテーマとしたドキュメンタリー映画「モンドヴィーノ」でも、ミッシェル・ロランが「ワインを空気に触れさせろ!」と世界中で叫んでいる姿が映し出されました。ミクロオキシダシオンという技術で、熟成中のワインに酸素の泡を送り込んで酸素に触れさせるとタンニンが重合(結合)し、口当たりの滑らかな飲みやすいワインとなるからです。

また、ロバート・パーカーの影響も拍車をかけ、濃いほど優れたワインと見做され、濃いワインづくり競争が生まれました。その極地が1998年ヴィンテージでした。濃いワインなら日照の点でボルドーよりラングドックのほうが優位にあります。ところが従来ラングドックは水替わりに飲まれる並ワインの産地としか見做されておらず、ラングドックで優れたワインが生まれるなどと考える人は全く存在しませんでした。

そんな中1970年代に登場したのがマス・ド・ドーマス・ガサックのエメ・ギベール氏でした。彼は自分の畑の土壌を詳細に調べ最もマッチする品種と判断されたカベルネ・ソーヴィニヨンを主体に、ボルドー流の醸造法を用いてワインを創り出しました。彼のワインは従来の薄いラングドックではなく、濃く複雑味のあるワインでした。心意気のある若い生産者はドーマス・ガサックに続けといかに濃いワインを生み出すかに精魂を傾けました。

そこに訪れたのが1998年でした。

この年は天候に恵まれ、本当に濃くて複雑味のあるワインがラングドックで生まれました。ラングドックのワインがボルドーを凌いだとワイン専門誌「ルヴュ・ド・ヴァン・ド・フランス」でも大きく取り上げられました。しかしその時、こんな濃いワイン、美味しいかもしれないが飲めない、ということに初めて人々は気が付いたのは実に皮肉な出来事でした。それからというもの、ワイン造りはエレガントな方向へと舵を切ったのでした。

その象徴的なワインがルーションの「ジェラール・ゴビー」。これでもかっというほど濃いワインだったものが、2000年を境にエレガントなつくりへと変化していきました。

実は、自然派ワインの流れは、それら時代の移り変わりをそのまま反映しているのです。それも裏側から!1982年以降のワイン造りは醸造技術の粋を極めたワイン造りです。極めれば極めるほどテロワールや自然なワイン造りとは遠ざかって行ってしまいました。高品質なワインを作ろうと突き進んだ果て、(恐らく意図せず)結果的に本来のテロワールから遠く離れて行ってしまったのです。いいワインを作ろうと思えば思うほど、テロワールと元々のぶどうからどんどん離れ、技術を駆使した受けるワイン作りへと突き進んでいったのでした。

【本来のワイン造りへの回帰】

自然派ワインが広がってきたとはいえ、未だ自然派ワインの生産は限定的です。有名な産地ほど、効率を重視したワイン産業が旧態依然と存在しています。また有名産地ほど格付け制度が確立されているので、販売に有利な格付けにしがみ付き本来の品質で勝負をすることに消極的であるのかもしれません。原産地統制呼称制度AOCも本来の理念である「その土地の個性と価値を兼ね備えた商品であることを消費者へ保証する」ことからかけ離れ、有力生産者の保護と、マーケッティング上消費者に分かり易い、人によってこうあるべきと作られた虚像のAOCへと変化していってしまったのです。例えば、ボージョレは(培養酵母とMCによって得られる)“バナナの風味”が典型的な味わいであるとか、、

2000年前後から、そんな形骸化したAOC(INAO)に異を唱え、本来の意味でその土地の特徴をそのまま表現する自然なワインを造ろうといううねりが目に見える形で起こってきました。その流れは今新大陸を含め世界中で巻き起こっており、今まではそのような流れとは無縁だった地域でも本来のテロワールに回帰した自然なワイン造りが行われるようになっております。

冒頭に記したアンダルシアでの動きもその一つで、画期的な出来事に間違いありません。ラヴニールでは時代の流れでエポックメイキングなワインや象徴的な生産者、本物のワインを語るうえで欠かすことの出来ない存在の生産者を、積極的に取り上げてご紹介していきたいと考えております。ただ美味しいではなく、時代の流れのなかで重要な位置付けのワイン、重要な意味のある生産者を、是非皆さんに知っていただきたい、そんな風に考えております。

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